メルカリで未使用に近い本に書き込みしてあったら返品可能?【購入者・出品者の完全対応ガイド】

メルカリで「未使用に近い」と書かれた本を買ったのに、開いてみたら書き込みだらけ――そんな経験はありませんか。

中古本取引で最も多いトラブルのひとつが、この「未使用に近い」と実際の状態のズレです。

本記事では、書き込みのある本は返品できるのか?を、メルカリ公式ルール・実際の返金事例・出品者と購入者の両視点から徹底解説します。

さらに、返品時に使えるメッセージテンプレート、運営への相談手順、そしてトラブルを未然に防ぐためのチェックリストも網羅。

「未使用に近い」の正しい意味と判断基準を理解すれば、もう返品トラブルで悩むことはありません。

メルカリで安全・快適に本を売買するための知識を、ここで一緒に整理していきましょう。

目次

メルカリで「未使用に近い」本に書き込みがあったら返品できる?【結論から解説】

メルカリで中古本を買ったとき、「未使用に近い」と書かれていたのに実際には書き込みがあった……そんなとき、返品できるのか迷いますよね。

結論から言うと、商品説明と実物の状態が明確に異なる場合は返品が可能です。

ただし、すべての「書き込みあり」が返品対象になるわけではなく、書き込みの程度・説明内容・購入後の対応タイミングによって結果が変わります。

ここでは、メルカリ公式ルール・実際の事例・トラブル回避の観点から、返品できるかどうかを一瞬で判断できるように整理しました。

返品できるかどうかの早見表【3秒で判断】

まずは、どんな状況なら返品できるのかを一覧で確認しましょう。

状況 返品の可否 理由・ポイント
「未使用に近い」と記載、10ページ以上にマーカー 返品OK 説明と実物に明確な乖離。運営が購入者側を支持するケース多数
「書き込みなし」と説明、数ページに鉛筆跡 返品OK 「書き込みなし」との記載が虚偽になるため返品対象
「やや傷や汚れあり」と記載、2ページに薄い鉛筆メモ グレーゾーン 軽微な汚れの範囲と判断される可能性あり
「見落としの可能性あり」と注意書きあり、1ページの薄い線 返品困難 説明に注意喚起があり、瑕疵とは見なされにくい

メルカリでは、「商品説明と違う」または「使用に支障のある欠陥」があれば返品対象となります。

つまり、「未使用に近い=新品同様」と信じて購入したのに、実際には明らかな書き込みがある場合、それは説明不備による瑕疵(かし)と判断されます。

返品を認めてもらうために最も重要なポイント

返品希望を伝える際、最初にすべきことは「評価を押す前に出品者に連絡」することです。

受取評価を行うと、システム上は「取引完了」とみなされ、運営が返金に介入できなくなります。

また、書き込みの証拠(ページ写真など)を添付すると、運営や出品者への説得力が格段に上がります。

メルカリ事務局も「明確な証拠がある取引」にはスムーズに対応してくれる傾向があります。

実際の運営対応の傾向

筆者が確認した事例では、「未使用に近い」と記載されていた参考書に10ページ以上のマーカーがあり、出品者が返品を拒否したケースで、事務局が購入者側に返金した事例があります。

このケースでは、購入者が書き込み部分の写真を複数添付し、取引画面で冷静に説明していた点が決め手となりました。

つまり、正確な報告と冷静な対応こそが、返品成功のカギです。

 

「未使用に近い」とは?メルカリ公式の定義と本の状態の目安

そもそも、「未使用に近い」とはどんな状態を指すのでしょうか。

この表現は曖昧に感じますが、メルカリ公式では明確な定義があります。

定義を誤解して出品すると、トラブルの原因になるため、まずは基準を正しく理解しておきましょう。

メルカリ公式の6段階コンディション一覧

メルカリで出品する際に選べる商品の状態は次の6種類です。

区分 意味(メルカリ公式) 本の場合の具体例
新品・未使用 購入後、一度も使用していない 未読・付録完備・汚れなし
未使用に近い 数回しか使用しておらず、傷や汚れがない 1〜2回読んだ程度。書き込み・折れ・日焼けなし
目立った傷や汚れなし 全体的にきれいだが、多少の使用感あり 2〜3ページに鉛筆の書き込み、軽いスレ
やや傷や汚れあり 小さな汚れや傷がある マーカー書き込みやページ折れあり
傷や汚れあり 使用感が強く、明らかなダメージあり 10ページ以上に書き込み、汚れ多数
全体的に状態が悪い 破損・シミ・変色などが著しい 破れ・カビ・変色が広範囲

「未使用に近い」はあくまで「新品ではないが、ほぼ新品同等」の状態を意味します。

つまり、1ページでもペン書き込みやマーカーがある場合、それはもう“未使用に近い”とは言えません

本の状態を判定する3つのチェックポイント

本のコンディションを正しく判断するためには、以下の3つを意識してください。

チェック項目 未使用に近いの目安 該当しない状態
書き込み 一切なし 鉛筆・マーカー・消し跡がある
ページの折れ ゼロ ドッグイヤー(折れ跡)あり
日焼け・変色 ほとんどなし 背表紙や小口に明確な変色あり

特に本の場合、購入者は「中身の美しさ」を最重視します。

たとえ1行でも線が引かれていれば、「未使用に近い」という印象は崩れます。

出品者は自分の感覚ではなく、“購入者がどう受け取るか”を基準に判断するのが大切です。

「未使用に近い」と判断していい例・ダメな例

最後に、本の状態ごとに「未使用に近い」と表記できるかどうかを整理します。

状態 判断 理由
1〜2回読んだだけ。書き込み・折れなし OK 新品に近い使用感。公式基準を満たす
2ページに鉛筆メモあり(消せる程度) NG 書き込みがある時点で「未使用に近い」ではない
マーカーでライン引きあり NG 使用感が強く、次の購入者に影響がある
書き込みなしだが日焼けあり NG 新品同等の外観ではないため

このように、メルカリでは“未使用に近い=完璧にきれいな中古”という理解が適切です。

もし自信が持てない場合は、「目立った傷や汚れなし」に一段階下げて出品する方がトラブルを防げます。

このわずかな判断の違いが、購入者からの信頼と高評価につながります。

 

書き込みがある本は「未使用に近い」と言えるのか?【出品者が迷いやすい境界線】

「一度読んだだけだし、書き込みはちょっとだけだから“未使用に近い”でいいかな?」と思ったことはありませんか。

実はこの判断こそが、多くのトラブルの原因になります。

メルカリでは、「未使用に近い」という表記が新品に極めて近い状態を保証する言葉として扱われています。

したがって、たとえ軽い鉛筆の書き込みでも、「未使用に近い」には該当しません。

軽微な鉛筆書き込みとマーカー書き込みの違い

同じ「書き込み」でも、その性質や量によって商品の評価は大きく変わります。

以下の表で、それぞれがどのコンディションに分類されるのかを整理してみましょう。

書き込みの種類 推奨する状態設定 理由
鉛筆で1〜2ページにメモあり(消せる) 鉛筆の下線や小さなメモ 目立った傷や汚れなし 軽微な汚れ扱い。ただし記載は必須
5〜10ページにマーカー・ペン書き込み ライン引き、チェックマーク やや傷や汚れあり 明らかな使用感があるため
全体的に多くの書き込み 問題集や教科書の回答記入 傷や汚れあり 「未使用に近い」とは完全に異なる

つまり、書き込みがある時点で「未使用に近い」は選べません。

むしろ誠実な出品者ほど、あえて一段階下げた評価を選ぶことで購入者からの信頼を得ています。

「未使用に近い」で出品してはいけない具体例

以下のようなケースは、出品者が「未使用に近い」と設定してしまいがちなものですが、トラブルの温床になります。

具体的な例 NG理由
10ページ以上にペン・マーカーでの書き込み 明らかに使用感がある
「パラパラと確認しただけ」と記載し、書き込み未確認 検品不足。虚偽表示とみなされる可能性
「目立つ書き込みはなし」と記載 曖昧な表現。軽微でも返品対象になることあり
「未使用に近い」で出品、日焼けや折れあり 外観劣化も「未使用に近い」ではない

出品者の立場で大切なのは、購入者の視点を持つことです。

購入者は「未使用に近い=ほぼ新品」と期待しています。

その期待を裏切ると、たとえ悪意がなくても返品や低評価につながります。

トラブルを避けるためには、“1段階下げる”勇気が必要です。

返品・返金を求めるときの正しい手順とメッセージ例

書き込みがある本を受け取ったとき、多くの人が「どう伝えればいいの?」と迷います。

ここでは、感情的にならずスムーズに返品を進めるための手順と、実際に使えるメッセージテンプレートを紹介します。

受取評価前に行うべき初動対応

返品・返金を希望する場合、最初の動き方が最も重要です。

手順 内容 ポイント
① 商品の状態確認 書き込み・折れ・汚れの有無をチェック 届いたらすぐに開封し、全ページを確認
② 証拠を残す 書き込み箇所を撮影 ページ番号が見えるように写真を撮る
③ 出品者に連絡 受取評価を押す前に、冷静にメッセージ 評価後は運営が介入できなくなる

この3ステップを踏むことで、ほとんどのケースは穏便に解決します。

出品者へ送るメッセージテンプレート

返品依頼を出す際の文面は、感情的にならず、事実を丁寧に伝えるのがコツです。

テンプレート①:基本パターン

お世話になっております。
本日商品を受け取りましたが、商品ページの説明と異なる点がございました。

「未使用に近い」との記載でしたが、実際には複数ページ(約○ページ)に書き込みが確認できました。
お手数ですが、返品または返金のご対応をお願いできますでしょうか。

返送方法などご指示をいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

テンプレート②:写真を添付するパターン

お世話になっております。
商品を確認したところ、以下の通り書き込みがございました。

・〇ページ:マーカーでのライン引き
・〇ページ:鉛筆での書き込み
(写真を添付いたします)

説明文との相違がございますため、返品・返金についてご相談させてください。
ご確認をお願いいたします。

どちらの場合も、重要なのは具体的にどのページに、どんな書き込みがあるのかを示すことです。

「書き込みがありました」だけでは主張が弱く、客観的証拠が必要になります。

返品を拒否されたときの対応と事務局への相談手順

もし出品者から返答がない、または返品を拒否された場合は、メルカリ事務局に相談しましょう。

手順 具体的な操作
① ヘルプを開く マイページ → 「ヘルプセンター」 → 「商品に問題がある」を検索
② 「お問い合わせはこちら」を選択 該当商品の取引ページを指定
③ 具体的な内容を記載 商品ID・状況・希望対応を明確に

問い合わせ文には以下のように記載します。

【商品名】〇〇〇
【商品ID】123456789
【問い合わせ内容】
「未使用に近い」と記載の商品に10ページ以上の書き込みがありました。
出品者に返品依頼をしましたが、対応いただけませんでした。

写真を添付いたしますので、ご確認をお願いいたします。
返品および返金の対応を希望いたします。

このように、具体的・時系列で説明すれば、運営の対応もスムーズです。

証拠写真がしっかりしていれば、メルカリ事務局は購入者側の主張を認める傾向にあります。

冷静・丁寧・論理的――この3つが、トラブルを味方につける最強の武器です。

実際のトラブル事例と運営の対応まとめ

ここでは、実際にメルカリで発生した「未使用に近い」と記載された本に書き込みがあったトラブル事例を紹介します。

単なる噂ではなく、メルカリ事務局がどのように判断したか、リアルな対応をもとに分析します。

「未使用に近い」なのに10ページ以上の書き込みがあったケース

あるユーザーが「未使用に近い」と表記された参考書を購入しました。

届いた商品を確認すると、10ページ以上に蛍光マーカーのラインとペンのメモ書きがありました。

購入者は取引メッセージで返品を依頼しましたが、出品者は「中古なので多少の書き込みは仕方ない」と拒否。

そこで購入者はメルカリ事務局に写真付きで報告。

その結果、事務局は以下の対応を行いました。

対応内容 詳細
返品不要で返金 購入者が商品を破棄し、全額返金された
評価削除 出品者が付けた低評価は事務局判断で削除
出品者への注意 虚偽表示として警告を受けた

この事例から分かるのは、商品説明と明らかに異なる状態は「瑕疵」として運営が購入者を保護するという点です。

また、返品の際に冷静で具体的なメッセージを送ったことが、スムーズな解決につながりました。

軽微な書き込みで判断が分かれたケース

別のケースでは、商品説明に「書き込みなし」とは書かれていなかったものの、実際には2ページに鉛筆メモがありました。

購入者が返品を希望したものの、出品者は「やや傷や汚れあり」で出品していたため、「説明通り」と主張。

事務局は双方の主張と写真を確認した上で、返品は認めず、購入者には一部返金ポイントが付与されました。

このケースのポイントは、「書き込みの有無」を説明に記載していたかどうかです。

明確な記載がない場合、事務局は「軽微な汚れの範囲内」と判断する傾向があります。

運営が重視する3つの判断軸

メルカリ事務局がトラブル時に重視するのは、次の3点です。

判断軸 内容
① 記載内容 説明文に「書き込みなし」「やや傷や汚れあり」など具体的な記載があるか
② 実物の状態 写真や動画で確認できる書き込みの程度
③ 対応の態度 双方が冷静・誠実に対応しているかどうか

感情的なやり取りや曖昧な主張は、どちらの立場でも不利に働きます。

特に出品者側は、「多少の書き込み」でも記載を省略すると、意図的な虚偽表示とみなされることがあるため注意が必要です。

トラブルを防ぐための購入・出品チェックリスト

最後に、「未使用に近い」本の書き込みトラブルを防ぐために、購入者と出品者の双方が確認すべきポイントをチェックリスト形式でまとめます。

購入前に確認すべきポイント【購入者向け】

購入前の確認でトラブルの8割は防げます。

確認項目 チェックポイント
① 商品写真 ページ内部・小口・表紙裏など、中身が確認できる写真があるか
② 説明文 「書き込みなし」「書き込みあり」が明記されているか
③ 曖昧な表現 「パラパラ見た限り」「目立つ汚れなし」など曖昧語がある場合は要注意
④ 出品者評価 過去に「説明と違う」などの低評価がないか確認
⑤ コメント対応 質問に丁寧に答えてくれる出品者か

不安な場合は、購入前に質問することをおすすめします。

たとえば、

「購入を検討しています。書き込みやマーカー跡はありますか?」

このひと言だけで、後のトラブルを大きく減らせます。

「未使用に近い」で出品する際の注意点【出品者向け】

出品者側のチェックポイントは、誠実さと正確さです。

チェック項目 ポイント
① 書き込み確認 全ページをチェック。1箇所でもあれば「未使用に近い」は避ける
② 状態設定 迷ったら一段下げる(例:「目立った傷や汚れなし」)
③ 写真 書き込み箇所は必ず撮影。明るい場所でピントを合わせる
④ 説明文 書き込み・汚れ・折れなどを具体的に記載
⑤ 禁止表現 「ノークレーム・ノーリターン」は規約違反

この5つを守るだけで、ほとんどのトラブルは未然に防げます。

さらに出品前と梱包前に再検品を行うことで、「気づかなかった」をなくすことができます。

トラブルを防ぐ「心理的ポイント」

購入者も出品者も、人対人の取引であることを忘れないようにしましょう。

少しの誠実さが、信頼を生みます。

  • 出品者:商品の弱点を隠さず書く → 信頼を得る
  • 購入者:不備があっても最初は冷静に伝える → 解決が早い

この姿勢が結果的に高評価・リピート購入につながり、長期的には双方に利益をもたらします。

“未使用に近い”とは、誠実さも含めた約束の言葉

正しい知識と心構えを持てば、メルカリでの取引はもっと快適で信頼できるものになります。

まとめ|書き込みのある「未使用に近い」本は返品可能。ただし誠実な対応がカギ

ここまで、メルカリで「未使用に近い」と記載された本に書き込みがあった場合の対応について詳しく解説してきました。

結論として、商品説明と実物の状態が明らかに異なる場合は返品・返金が可能です。

特に「書き込みなし」や「未使用に近い」と記載されていたにもかかわらず、複数ページにマーカーやペン跡がある場合は、メルカリ事務局が購入者側を支持する傾向があります。

返品が認められるケース 返品が難しいケース
「未使用に近い」と記載 → 実際に10ページ以上の書き込み 「やや傷や汚れあり」と明記 → 数ページに軽微な鉛筆メモ
「書き込みなし」と記載 → 実際にライン引きあり 「見落としの可能性あり」と注意書きがある軽微な汚れ

返品をスムーズに進めるには、受取評価を行う前に出品者に連絡し、写真付きで冷静に状況を伝えることが大切です。

また、出品者が応じない場合でも、メルカリ事務局に相談すれば購入者が保護されるケースが多くあります。

一方で、出品者にとって重要なのは「未使用に近い」という言葉の重さを理解することです。

わずかな書き込みでも、「未使用に近い」と表示すれば信頼を損ねるリスクがあります。

そのため、状態に迷ったら「目立った傷や汚れなし」に一段下げる判断が賢明です。

  • 購入者は:冷静な証拠提示と正しい手順で対応する
  • 出品者は:状態を過小評価せず、誠実に説明する

この2つの姿勢が、トラブルを最小限にし、信頼できる取引を実現します。

そして何より大切なのは、メルカリが「人と人とのやりとり」で成り立っているということ。

感情的にならず、誠実にコミュニケーションをとることで、どんなトラブルも穏やかに解決へ向かいます。

書き込みがある「未使用に近い」本は返品できる可能性が高い。

ただし、最終的に取引の満足度を左右するのは「誠実さ」です。

ルールを理解し、お互いを尊重する姿勢を忘れずに、安心できるメルカリライフを楽しんでいきましょう。

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